転職先の多様化
看護師の経験や資格をいかして、転職をされる方もたくさんいらっしゃるようで、転職先もいろいろとあるそうです。ざっと一部だけでもあげてみると、保健士、日本糖尿病療養指導士、救命救急士、臨床工学技師、診療情報管理士、ケアマネージャー(介護支援専門員)、言語聴覚士、精神保健福祉士、臨床心理士、等々。いろんな道が開けているのですね。
もともとこのような道を目指してまず看護師になられる方もいらっしゃるでしょうし、看護師として働く中で、もっと他の領域で役に立ちたいと思い始める方もいらっしゃるのでしょう。
例えば保健士。私の友人は、看護師の資格を取って看護大学を卒業後、看護師ではなく保健士になりました。大学で勉強する中で、地域の方たちとの関わりや、病気の予防のほうに力をいれたいと思ったからだそうです。ちなみに保健士とは、妊産婦や乳幼児への保健指導や母子保健関連業務、生活習慣予防、高齢者の健康管理等を行う仕事です。
核家族化の今、妊婦さんへの保健指導などは重要になっているでしょうし、また、高齢社会の今、1人暮らしのお年寄り等への健康指導もとても大切なことになってきていると思います。また、介護保険制度が施行されて、その介護判定など、ニーズはさらに増えてきているそうです。世話好きで人柄のいい知人だったので、ぴったりの仕事だなと思いました。忙しいみたいで最近会えていませんが、きっと大変な中でもやりがいをもって頑張っているだろうと思います。
また、私の知人にはいませんが、救命救急士。看護師だったらだれでも救急車に乗れるわけではないそうです。消防官・消防職員の採用試験を受けなければいけないそうです。最近はドクターヘリの活躍の場も増えているので、これからさらに重要な役割を担っていく仕事だろうと思います。
それから、精神保健福祉士。私自身、うつ病で入院したときにはお世話になりました。ただ病気のことだけではなくて、社会復帰についての相談もさせてもらえる体制が整っているというのは、それだけで安心感につながります。
そして、臨床心理士。心の問題は、最近特に広がっています。うつ病だけでもいろんな種類があるようです。それに、もともと体と心は一体ですから、身体の病気の場合でも、その患者さんの心理を無視することはできません。いろんな形での心のサポートも、とても重要化していると思います。
この他にも、きっと様々な仕事で、看護師の資格や経験を持っている方の活躍が期待されているだろうと思います。